ロンド・リーフレット体験版2.0

littlewitchの作品が自分内で大ブレイクの予感。
きっかけは絵師からだけど、絵ももちろんのこと、ハイクオリティな音楽も、基本ノスタルジックな世界観も、センス抜群なシステムも、とんがり個性なキャラたちも、全部ドツボです。危険です。散財しそうです。

で、とりあえず歴代作品の体験版をやってみました。順位はあえて付けませんが、一番製品版が欲しくなったのは最新作「ロンド・リーフレット」でしょうか。

この作品、まずシナリオのボリュームが多分歴代一位。動くコミックのような表現のできる「FloatingFrameDirector(FFD)」システムの特徴はやや薄れ、普通のアドベンチャーに近くなっています。描くのが大変ですからね。さらには選択肢もあまりありません。
そのかわり、会話の自動送りをオンにしてぼーっと眺めているだけでも、体験版でさえ3時間超のボリューム(!)。十二分に楽しめますが、そのぶん続きが気になるわけで、まんまとヤツの思うツボですね^^;。声優の演技も問題なしで、感覚としては長編アニメ作品を見ているような感じですね。

設定としては、100年ちょい前のロンドンの由緒あるボロ屋敷(とそれを取り巻く環境)で繰り広げられる落ちこぼれの無気力執事とやる気のないメイド達と耳の遠いコックと飲んだくれの御者とツンデレマスターとカメと諸々々・・・という、ネタにならないはずのない面々のお話。
主役は一応落ちこぼれ執事のはずだけど(主役なので選択肢は一応ある)、視点はその時その時で誰にでもなる。つまりプレイヤーは主観ではなく第三視点で、誰でもなく、誰にでもなれる。


ずっと見ているだけなのに不思議なことに飽きず、物語にのめり込んでしまうのは、FFDシステムの素晴らしい所であり、絵師が製作指揮を務めるlittlewitchだからこそこのシステムの魅力を最大限に引き出せているのではないかと思います。
今後も素晴らしい作品を生み出してくださることを期待しつつ、ちょっと出資しようか、どうしようかな。