2009-11-18 自販機、よかよか 住民登録 冬の空を飾る天の川。 川底の、色褪せた公孫樹並木の、その終わりに、ぽつんと佇む、人工の光。 ひどく錆び付いた筐体は、それでも本来の機能を覚えているらしく、 硬貨を入れると、がしゃこん、とアナログな落下音とともに、 懐かしい、細長い缶に、剥がせるタイプのプルタブ。 冷えきった私の心を溶かす飲み物を、提供してくれるんだ。 「自販機って、いいよね」